お免状(資格)とは
日本伝統の習い事には「免状」というものがあります。
書道や茶道などと同じようにお琴の世界でも その腕前を証明するのが免状制度です。
ここでは、当教室の流派である「生田流宮城社」の免状についてそのあらましを説明します。
琴の免状は八つの段階で構成されています
大師範(だいしはん)
師範(しはん)
教師(きょうし)
助教(じょきょう):教えることができます。
皆伝(かいでん):素人の中で最上位
奥伝(おくでん)
中伝(ちゅうでん)
初伝(しょでん):ここから始まります
三絃の免状も同じ構成です。
「皆伝」を頂けたなら、素人の中では最上位になります。
「皆伝」の次の免状は「助教」
「助教」は、プロとしての資格、つまり教えることのできる免状になります。
「助教」以上のお免状をお持ちの方を職各者と言い表しています。
琴・三絃の試験
上述のように、「助教」の次の免状は「教師」になります。
「教師」の免状を頂くには、「教師になるための講習会」を複数回受講し(東京都の宮城道雄記念館に於いて開催)、必須単位を取得後、御家元の実施する「教師試験」を受験し、合格しなくてはなりません。(宮城道雄記念館にて年1回実施)
教師試験では、複数の課題曲の中から自分に最も適した曲を選び稽古を重ね受験します。
琴と三絃を演奏できることは勿論のこと、唄を歌うことも重要な課題になります。
免状は御家元(御宗家)が認定し発行します
日頃のご努力が認められ、お免状を頂くのですから喜びもひときわです。
免状取得をサポートいたします
免状取得は希望制です。
また、「講師資格 (助教以上)」の取得はすぐに成し得ることではありませんので、年月をかけ根気よく指導いたします。