心に響いた和の世界 映画『国宝』

先日、話題の映画「国宝」を観に行ってきました。
「ぜひ映画館でご覧ください!これは劇場で観るべきです」とお稽古関係の方から熱いおすすめをいただき、主人と一緒に足を運びました。

和楽器の音色に魅せられて、長くこの道を歩んできた私にとって、この作品は本当に心に響くものでした。

なかでも、長唄、清元、常盤の三味線の音色。あの響きが、静かに、でも力強く心に染み入り、しばし現実を忘れてしまいました。

吉沢亮さんの女歌舞伎も見事でした。
言葉ひとつひとつの言い回し、そして声の美しさ―
目でも耳でも堪能できる芸の世界。

藤娘や二人道成寺の華やかな衣装にも目を奪われましたが、それに負けない存在感を放つ吉沢亮さんと、横浜流星さんに、拍手を送りたくなりました。

 
また、踊りの稽古中に人間国宝が俊介(流星さん)に向けて発する一言が…

内容はぜひ映画館でご覧いただきたいのですが(笑)、その言葉がまるで自分に向けられたようで、思わず背筋を伸ばしました。

欲を言うなら、喜久雄の演じる「鷺娘」をノーカットで観たかったです。

激しくも、静かに、深く心に残る作品です。
伝統芸能に関わる者として、特別な思いで鑑賞させていただき、とても勉強になりました。今もなお、後を引いています(笑)

ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんでしたが―
一言だけ

もう一度、劇場で見たい作品です☆

 

レッスン・琴・音色・工夫など, 楽器を弾く心得・ヒント

2025.7.8

筝曲「若水」

【リモート合奏、完成しました♪】

久しぶりに、遠くに住むメンバーとリモートで合奏しました😊
少しずつ撮りためて、編集を始めてから完成まで…半年くらいかかったかもしれません(実はもう覚えていないんです。笑)

途中、タラさんの三味線のネジが壊れてしまうというハプニングもあり、
「これはもう無理かも…」と諦めかけた時期もありました。
でも、日本に楽器を送り、三味線店で丁寧に修理していただき、
時間はかかりましたが、無事に演奏を撮り終えることができました。

松さんには、箏と三絃の両方を演奏していただきました。
いつも頼りになる存在です。

そして、練習不足(?)の長女にもこっそり参加してもらいました。笑

5つの画角で撮影して、最後は市松模様のように並べて仕上げたこの動画。

編集はなかなか手間がかかりますが、やはり、みんなの音がひとつになる瞬間はとても嬉しくて
「やってよかったな」と心から思えるひとときです✨

離れていても、三味線や箏の音を通じて、こうして心がつながる時間を持てること、本当にありがたく感謝しています。
ゆっくりでも、丁寧に、音を重ねる喜びを大切にしていきたいです。


筝曲紹介, 講師演奏・お稽古動画など

2025.6.11

TOP