琴の絃を張り替えました。
近くの琴屋さんでは、通常「竹生」と「常盤ゴールド」という絃を取り扱っています。
勿論、お願いすれば その他の種類の絃も 取り寄せてくださいます。
糸の張り加減は
低音(二は小柱でも良い)・高音もとれて
高音は、平・乃木・雲井調子(五.十半音下げれるように)もとれる
様に締めてください、とお願いしています。
少々面倒な注文かと思いますが、
高音、低音両方の調弦ができないと
何面も琴を用意しなければならず大変ですからね。
柱が競らないように締めるのは、職人技です。
いつも何不自由なく調弦できることを楽器屋さんに感謝しています。
さて、絃の種類を二つ紹介しましたが
私がどちらの絃を使っているかといいますと、両方です。
「竹生」は、軽い弾き心地で、新曲向けでしょうか。
「常盤ゴールド」は、音色が良いです。音に伸び、張りがあります。
また、竹生に比べ長持ちします。
ですから、演奏会用の琴と、いつもお稽古用に私が弾いている琴数面は、
常盤ゴールドにしています。
話は少しそれますが、昔は絹糸しかなかったそうですね。
今では、絹糸は贅沢な糸になってしまいました。
絹糸を締めてもらうと4万円位でしょうか?
高価なのに、直ぐに消耗し 切れてしまいます。
一方、現在一般的に締められている化繊の糸は なかなか切れません。
しかし、音が悪くなったり、糸が擦れてきたと思われたら
糸の張替をお薦めします。 きっと音色が良くなりますよ☆
常盤ゴールドの新糸を切ろうと思ったら、相当稽古しないと無理です。
私は、過去3回切りました(若い頃に)
その時は、一面の琴でしか稽古していなかったので
消耗が早く、切れ易かったんだと思います。
三回中二回は、教師試験の稽古中でした。
常盤ゴールドの新糸を3ケ月で切りました。真面目に稽古していたんですね。
今でも覚えているのですが…
絃がお爪で大分傷ついていたので 切れそうだなあ…
と思いつつ指を絃に振り下ろした瞬間、ブチッと切れて、顔に当たりました。
激痛です。ミミズ腫れになりました!
まとめ
なかなか切れることのない化繊の糸ですが、音に伸びが無くなったら張り替えるようにしましょう。
2013.4.22
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