お箏のお稽古、無理なく続けるコツとは?

こんばんは。今日は、先日のレッスンで印象に残った出来事をご紹介します。

この日は、箏曲「福寿草」を練習していました。ふと、「福寿草って、どんな花か知っていますか?」と生徒さんに聞いてみたところ、すぐに「知ってます!」と答えてくれました。

なんと、レッスンの前にご自身で調べてきたのだそうです。思わず「すごい!」と拍手したくなりました。

「福寿草」という曲名や、その歌詞に込められた意味を知ることで、音の表現がぐっと深まります。曲に込められた情景や気持ちをイメージしながら弾くと、箏曲の世界が一層楽しく、豊かに感じられるのです。

もちろん、忙しくてなかなか調べ物まで手が回らない…という方もいらっしゃると思います。そんな時は、まずレッスンの復習を優先するのがおすすめです。ただ弾くのではなく、「先生はここでこう言ってたな」と思い出しながら、指導内容を意識して練習することが上達への近道です。

人によって、練習に使える時間も 生活リズムもさまざま。それぞれのペースで、自分に合った形で続けていくことが、長く楽しくお稽古を続けるコツだと思います。

初めての方でも、忙しい方でも、自分のペースでゆったり学べるのがお箏の良いところです。これからも、一人ひとりの歩みに寄り添いながら、箏の魅力を伝えていけたら嬉しいです。

今日の一曲
八橋検校 作曲
六段の調「最終段」
本手    :さぴさん
替手・三味線:私

レッスン・琴・音色・工夫など, 楽器を弾く心得・ヒント

2025.5.5

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