心に響いた和の世界 映画『国宝』

先日、話題の映画「国宝」を観に行ってきました。
「ぜひ映画館でご覧ください!これは劇場で観るべきです」とお稽古関係の方から熱いおすすめをいただき、主人と一緒に足を運びました。

和楽器の音色に魅せられて、長くこの道を歩んできた私にとって、この作品は本当に心に響くものでした。

なかでも、二人道成寺を踊る場面の清元や常盤の三味線の音。あの響きが、静かに、でも力強く心に染み入り、しばし現実を忘れてしまいました。

吉沢亮さんの女歌舞伎は見事でした。
言葉のひとつひとつの言い回し、そして声の美しさ―
目でも耳でも堪能できる芸の世界。

藤娘の華やかな衣装にも目を奪われましたが、それに負けない存在感を放つお二人の若き俳優さんに、拍手を送りたくなりました。

 
また、踊りの稽古中に人間国宝が弟子に向けて発する一言が…

内容はぜひ映画館でご覧いただきたいのですが(笑)、その言葉がまるで自分に向けられたようで、思わず背筋を伸ばしました。

ヒット作というよりは、静かに、深く心に残る作品。
伝統芸能に関わる者として、特別な思いで鑑賞しました。今もなお、後を引いています(笑)

ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんでしたが―
一言だけ

もう一度、映画館で見たい作品です☆

 

レッスン・琴・音色・工夫など, 楽器を弾く心得・ヒント

2025.7.8

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