先日のこと
筝曲「都踊」をお弟子さんの弾くお琴と
私の三絃とで合奏しました。
お弟子さんは三絃との合奏を大変喜んでくださいました。
お子様の頃、長く琴を習っていらした由。
曲もなかなか大きな曲を習ってみえますが、
三絃と合わせてもらったことが無いそうです。
お師匠さんが三絃を弾けなかったのかもしれません。
生田流宮城派では「教師」の免状以上から三絃は必須で、
免状を頂くため、箏・三絃・唄の試験を受けます。
他流派ですと「師範」でも
三絃を弾けない方が多くみえます。
教師やその上の師範になるのに三絃は必須でないようです。
また、唄を歌わない方もみえます。
「師範」という同じ名称の免状でも
流派によってこんなに違いがあるのです。
ですから「師範」の先生を選んでも
流派によっては、三絃を弾けない、唄を教えることができない場合もあるということです。
このようなことは、私でさえ
大人になってから気が付いたことですので、
はじめて琴の世界に足を踏み入れる方が
知る由もありません。
そのことが「良い」とか「悪い」とかではなく、
習う方が 何を求めるかで
先生を選ばれると宜しいかと思います。
三絃と合奏して、あまりに喜んで頂いた時に
ふと感じたことでした。
2018.4.19
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