筝曲「春の訪れ」

昨日は汗ばむほどの陽気でした。
日中の気温18℃ 4月並の暖かさ

 

お庭の蛙やトカゲが 冬眠から目を覚ましたでしょうか。
蝶も舞って 心が弾みます。

 

筝曲「春の訪れ」がぴったりの季節になりました。

「春の訪れ」は箏と尺八の二重奏
題名通り、春の訪れを表現した曲。
柔らかく、優しく、なめらかな節回しで
とてもロマンチックな雰囲気の曲です。

若い頃、先生に稽古をつけて頂いた時
「いつもの様にお爪を当てないで」
と言われたのを覚えています。
いつもの様に 爪をきっちり当てて、パリッと弾いてはいけない
ということですが、
(さて、どうやって爪を当てたら良いのだろう?)と戸惑ったのを覚えています。笑

春の雰囲気を出すようなお爪のタッチ・・・難しいですね!

楽譜のみに縛られず 曲想を表現することは
とても難しいことです。
何も考えず、楽譜通り弾くのは簡単。
しかし、味気無く、なんの面白みもありません。

 

宮城道雄先生の演奏される「春の訪れ」を音源で聞いたことがあります。
昔のテープなので  ざわざわと すごく雑音がしていましたが、
それはもう 素晴らしい演奏でした。
強弱、緩急、絶妙な間取り、
なにより、繊細な「春」の爪音

 

とても真似できません。
凡人の私には 神の域です。

琴線に触れる演奏を拝聴すると
「ただ楽譜通りに ミスなく弾いて終わり」
という味気ないお稽古ではいけないと襟を正します。
凡人なりに 曲を理解して 自分なりの思いを琴で表現できたら
もっと もっと 楽しい「箏の世界」が待っていそうです。

 

私は古曲と宮城曲が大好きです。
若い頃からずっと。誰にすすめられたでも無いのに。

それ以外のジャンルの曲もたくさん弾きました。

 

でも、自分自身が演奏するとなると
自然と古曲、宮城曲に手が伸びます。

一度きりの人生
大好きな曲に出会えてとても感謝しています☆

これからも  ゆっくり 無理なく 自分のペースで
お箏を愉しんでゆきたいです。

 

 

筝曲紹介

2018.3.5

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