「茶音頭」を稽古しています。
茶音頭の三絃は 調子が「六下がり」、
とっても珍しいお調子です。
私は、三絃については、低い調子のものが好きです。
三下がりの曲がとても好きなのですが、
六下がりの曲は、めったにないので
慣れるまでは ツボが 少し取りにくいですね。
演奏中 お調子は狂って当然で、
絶えず 正しい音に調整しながら 演奏します。
狂い方は 音が下がっていくことがほとんどですが、
「六下がり」は三の絃が 上がっていくから面白いです。
三下がりや、六下がりの好きなところは、
三の絃の響き、バチを振り下ろした時のバチ皮の感触、
胴の響き(振動)が たまらないです。
唄も魅力的です。
お茶の心得のある方には 興味深い歌詞になっています。
アカペラも数か所あって 歌唱力が問われますよ
お弟子さんにも「茶音頭」の大好きな方がいらして、
「もう1年 茶音頭の お琴を弾いていたい。」とおっしゃいます。
私も同感なので
「はい、お付き合いさせて頂きます。」とお伝えしました
子どもの頃はですね…三絃の稽古といったら、
三味線をケースから出したり・しまったりするのが面倒くさくて嫌でした。(こら)
弾いていて面白いとは思っても、この音に泣けることはなかった(こらっ²)。
いつから しみじみと 三絃の音色に耳を傾けるようになったんだろう…
これほど 魂に訴えかける音色は
他に無いのではないか とさえ思う今日この頃です…
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2018.8.18
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