生徒さんが、お琴を練習してきてくださいました♪
っと、いうと滅多に練習しないように聞こえるかもしれませんが(笑)、違います。
いつもコツコツ練習してきてくださいます♪
その甲斐あって、三味線に負けることなく、演奏することできました。
唄もなかなかの雰囲気で(艶っぽく)歌っていらして
少し前のことを考えたら
とても良くなっていて
私としては、十分、合格だったんですけど…
ご本人は、まだ納得いかないご様子…
意識の高い証拠です。
もちろん、細かくみれば、直して頂きたいところは幾つかあります。
でも、全体を通してみれば、曲想にまとまりもあって合格、次の曲へと進みます♪
実は、カンペキになるまでレッスンしようとすると
ぜ~んぜん曲を進めることができなくなってしまいます。
だから、この曲でできなかった課題は、次の曲で直そうという考えのもとで進みます。
発表会で弾く曲なら、当然、この合格ラインは高くなります。
さて、この合格ラインですが、生徒さんによっても違います。
お家で練習できる人、練習できない人、色々なので。
ご趣味で、のんびり楽しみたい方は、楽しいレッスンを優先♪
お子さまなら、琴と一緒に心も成長するようにレッスン♪
資格を取得したい、となると、試験に合格できるように教える責任が生じますので、細かく専門的な指導になります。本気で学んでください。(なんて書くと怖いですね。本気で、楽しく学んでください。(笑))
先の生徒さん
納得がいかなかったのは、特に「後押し」かなと思います。
決して、間違っているわけではありません。曲に合わせて、ゆったりと、艶っぽく後押しして欲しかったのです。
「後押し」のタイミングって、難しいですよね。
そのタイミングによって、曲の表情が全くかわります。
格調高く、艶っぽく、悲しげに、楽しそうに♪……これらを弾き分けるのは至難の業
押し手のタイミングについては
弾ける人ほど、細かく注意するかもしれません…
が、
言われた通り、直ぐできなくても
落ち込まなくて良いです。
悩まなくてもいいです。
すぐに直せるなんて思っていませんから。
一回言って、直るなら、簡単です。
お気付きかもしれませんが…(長く楽器とお付き合いしている人ほど、お気づきかもしれませんが)
お琴は直ぐには弾けるようになりません。
5年…10年…ながい年月をかけて、弾けるようにしていきます。
だから一生楽しめるのです。音楽は一生のお友達♪
お子さまなら、心も一緒に成長していきます。
洋楽の先生に聞きました。
習いはじめて、たった半年くらいで「うちの子、全然弾けるようにならない。」「家でも練習しないから向いてない。」といって子どもを辞めさせた保護者さんがいたと。
その話を聞いて驚いてしまいました。
楽器って、音楽って、そういうものではありません。簡単に結果もでません。
今まで、私の教室では、そういったことはなく、ご理解のある保護者さまに恵まれていますが
洋楽器だと、たくさんのお子さんが習いにみえるので
おのずと、いろんなタイプの親御さんに遭遇するんですね。
たった半年で楽器(奥深い楽器ほど)を弾きこなせるようにはならないです。
自動車の免許を取るのとは違います。
お琴は、長い時間をかけて、弾けるようになる奥の深い楽器。
人生とともに歩んでいきます♪
というわけで、注意したことを、生徒さんがすぐ直せるなんて思っていないです。(難しい技法なら、なおさらです)
ただ、大事なことは
直そうとする姿勢です。
だから、今すぐ直せなくても、気にしないでくださいね。
この曲で直せなかったら、次の曲で♪
諦めず直そうと心掛ければ、なかなか直らないことも、きっとできる様になると思います。
ゆったり構えて、琴を楽しんでください。
そして、褒められたことは、自信を持って伸ばしていってください♪
レッスン・琴・音色・工夫など, 未分類, 楽器を弾く心得・ヒント
2021.4.1