モネの絵にふれて、深みのある演奏を思う

お話しは夏にさかのぼりますが、7月に娘と豊田市美術館へ「モネ」の展覧会に行きました。

モネといえばやはり「睡蓮」のイメージが強いですよね。
でも、展覧会を観て驚きました。

実は、睡蓮のような繊細なタッチの画風はモネの人生の中でごく一部で、睡蓮とはまったく違う印象の作品をたくさん描いていたのです。

特に第一次世界大戦勃発時(1914年)に描かれた作品には、
「戦争中に筆を持って描いて良いのか」という葛藤と、
自身の作品制作が「この悲しみから逃れる唯一の方法」という思いがぶつかり合って、色彩も筆遣いも力強く、胸に迫るものがありました。

また、晩年の作品では、視力が落ちたこともあり、繊細な筆遣いは消え、ものすごく大胆なタッチに変化していきました。

86年の長い人生を通して描かれたモネの絵は、どれも変化に富んでいて、たまたま睡蓮が有名になったけれど、年を重ねる中で画風も変化していくものなのだな、とつくづく感じました。

もし、お箏や三味線を続ける中で、年を重ねることが、音色に深みや豊かさをもたらしてくれるとしたら、すごく素敵なことです。もちろん、そう簡単にはできないと思うので、努力は必要です。
でも、若い頃には出せなかったような味わいが、自分の演奏に加わっていったらどんなに楽しいことでしょう!

娘と一緒にモネの数多の絵画を観ながら、そんなことを考えた一日でした。


レッスン・琴・音色・工夫など

2025.10.12

お江戸日本橋

先月のおさらい会では、「お江戸日本橋」をお弟子さんと演奏しました。
地歌三味線の二重奏です。

そのときの音源に、蓼科湖を訪れたときに撮った写真を合わせて、動画にしてみました。

演奏は緊張感のある雰囲気ですが、写真は穏やかな気持ちで植物を撮ったもの。
対照的な組み合わせですが、意外と合っている気がしています(笑)

「お江戸日本橋」どうぞお聴きください。

講師演奏・お稽古動画など

2025.10.10

この夏を乗り越えて、次の音へ

久しぶりのブログ更新になってしまいました。
気づけば、もう10月8日です。

この間は、おさらい会に向けてお稽古を重ね、そして、無事に本番を終えることができました。
本来ならすぐにブログでご報告するところですが、若い頃のようにはいかず(笑)
1日ゆったりと過ごして気分をリフレッシュしておりました。

とはいえ、家事は待ってくれませんし、老犬の介護もあります。
夏の間サボっていたお庭の手入れも、雑草が“鬼のように”生えており、気合を入れて6時間の草むしり!
1日では終わらず数日に分けて頑張りました。
熱中症に気をつけながらの作業で、さすがに へとへとになりましたが、後回しにしていたことを一つひとつ片づけると、心がすっきりしますね。

今は、動画の編集や破れた三味線の皮張修理、壊れかけのパソコンの買い替えなど、やることが山積みですが、少しずつ整えていきながら、次は、私自身の課題曲とじっくり向き合いたいと思っています。

ブログをお休みしている間に、以前の記事へコメントをいただいておりました。
気づくのが遅くなり、1ヵ月も経ってしまってからの返信になってしまい、本当に申し訳ありません。

少し照れくさいのですが(笑)、2018年3月5日のブログです。
もしよろしければ、ご覧ください。


おさらい会にむけての練習の記録

講師演奏・お稽古動画など

2025.10.8

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