筝曲「まりつき」

まりつき

作曲者  宮城道雄
作曲年代 昭和18年
略解   

箏の独奏曲
所々に擬音を使って、子どもが「まりつき」をして可愛らしく遊ぶ様子を表した曲です。

私が特に気に入っているのは「流し爪」のところです。
流し爪の技法を使うことで、まるで 子どもの手から「まり」が勢いよく転がっていってしまうようです。

子どもの可愛らしく遊ぶ様子をあれこれ想像しながら聴くのも愉しいかと思います。

こちらの動画の演奏は講師(私)が担当していますが、画像を含め動画を作って頂いたのは、当時、邦楽ランドを運営されていたmanfanさんです。

日本らしい画像が多く、「てまり」や「日本人形」「コスモス」の画像が特に気に入っています。
動画内の写真は私ではありませんが、「まりつき」は私のお気に入りの動画です。

講師演奏・お稽古動画など

2020.4.8

筝曲「春の海」琴&フルート

春の海
作曲者 宮城道雄
作曲年代 昭和四年
略解 : 琴と尺八の合奏による純器楽曲です。
かつて、宮城道雄先生が、春の瀬戸内海を船で通られた時の印象を曲にされたそうです。
 曲の構成は三部形式。第一部は緩やかな波の感じで始まります。
船にあたる小波の音や、かもめの飛び交う様子を表しています。
ここでも、擬音を巧みに使って、様々な表現をしていますが、特に「かもめ」の鳴き声は、正に、その通りにしか聞こえません。 
 第二部はテンポを速め、勇ましく、櫓拍子(ろびょうし)の漁船の行きかう様子を表したと伝えられています。
 第三部は第一部の反復により、再び緩やかな春の感じに戻ります。
 
 春の海の様子が目前に浮かんでくるような、臨場感 溢れる曲です。
演奏技術と合わせ、表現力も重要になりますが、琴奏者は尺八と合奏することで、特に気分も盛り上がる人気の高い曲です。

春の海

講師演奏・お稽古動画など

2020.4.8

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